COLUMN

コラム

代謝の理解を深めよう

今更ながらかもしれませんが【代謝】って何でしょう?

最近太ったからと、あなたが施術家やトレーナーに相談したら下記のような言葉をいわれた経験がありませんか?

「痩せたかったら基礎代謝を上げよう」

「運動すれば代謝が上がってくるよ」

などです。

そう言うけど、そもそも代謝ってなんなのってあなたは思ってませんか😊

私はちゃんと理解しているよというあなた

ではあなたは代謝について正確に私に説明できますか?

じつは施術家さんやトレーナーさんでもきちんと説明出来ない方がいます😮

【代謝】とは、あなたの身体の中で起こる《全ての化学反応とエネルギー変換》のこと

例えば、私たちは呼吸していますよね。

空気中の酸素を肺に取り込んで二酸化酸素と水を吐き出しています。

これも代謝で、酸素を体内で取り込む際に化学反応を起こしているのです。

これを化学反応式で書くと、

C6H12O6+6O2→6CO2+12H2O

になります。

私たちの細胞内では、酸素を解糖系、クエン酸回路、電子伝達系などで化学的に分解して別の物質に変換しているのです。

このことを【物質代謝】と言います😀

肉や魚を食べてそれがあなたの骨や筋肉になるのも【物質代謝】です。

体内で起こる全ての化学反応は物質代謝と覚えてください。

同じ意味で【新陳代謝】ともいいます。

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先ほどの「痩せたかったら基礎代謝を上げよう」

と言われた場合の代謝は、【エネルギー代謝】を意味します。

たとえば、

●このお菓子○●○カロリーだから健康的だよね

●サウナで代謝アップしよう

●体温が低いと代謝が下がるよ

●運動で代謝を上げよう

などはすべて【エネルギー代謝】のことを言っているのです。

日常的にはエネルギー代謝をさす意味合いで皆さん使われることが多いです。

エネルギー代謝について

エネルギー代謝をカロリー消費という言葉に置き換えるとわかりやすいです。

ダイエットで運動がなぜ必要なのか? 

それはカロリー消費がポイントだからです😃

一般成人(統計的には20歳から60歳前後の人でつかわれます)の1日のエネルギー消費量は大体下記の3つになります

👇

① 基礎代謝量 60%

② 身体活動量 30%

③ 食事誘発性熱産生 10%

①は人が生命維持するために使う最低限度のエネルギーです

②は起床してからの活動(通勤や家事や日常行動全般)に使うエネルギーです

③は食べ物を消化吸収する際に発生するエネルギーです 

食べ物を食べた後身体が温かくなるのは、栄養素がエネルギーに変換されているからなのです


あなたが運動することは、②の身体活動量を増やすことになります。

じつは①の基礎代謝量のうち骨格筋代謝も増やすことになるのです😀 
これは後でまた説明しますね。

現代人は高カロリーな食事や糖質多めの食事を摂ることが多く、その割には1日のエネルギー消費量は少ない人が多いのです。

なので日頃身体を動かしていない人は、なかなか体重が減らないことになりますね。

基礎代謝量ってなに?

ここで基礎代謝量について説明します。

基礎代謝量は、下記の画像のように1日のエネルギー消費量の6割を占めるエネルギーです。

これは私たち人間が最低限度生命を維持するために使うカロリー消費だと思ってください。

運動することは、この基礎代謝量の骨格筋22%にも影響をあたえます。

ダイエットで気になる脂肪組織の代謝は60%のうちの4%しかない事をおぼえていてくださいね😁

身体活動基準というものがあります

厚生労働省が定める身体活動基準がそうです。
これによると 👇🏻 👇

18歳から64歳の身体活動(生活活動・運動)の基準は、強度が3メッツ以上の身体活動を週23メッツ/時行うことをすすめています

強度3メッツというのは、通常の歩く速度で1時間歩いた場合の身体活動量になります。

毎日1時間程度ウォーキングしてそれに加えて20分ほど有酸素運動をするのが個人的にはおすすめです。

私のような中高年世代は、急に運動すると筋肉痛や筋疲労を起こしやすいので1日10分の有酸素運動を2回に分けておこなうのがおすすめです。

整体でカロリー消費は可能なの?

では、整体を受けることはカロリー消費につながるのでしょうか?

身体をゆるめることで血流がよくなり筋肉や靱帯の柔軟性が上がります。

これにより①の基礎代謝量の骨格筋代謝が上がりやすくなります😀

そのためカロリ-消費量は増えるようになるのです。

ダイエットで運動が続かない方は、整体で筋肉をほぐしてから身体活動量を増やす行動をおこなうという選択肢もおすすめです。

ファスティングはどうなの?

ファスティングは、①の基礎代謝量の脂肪組織の代謝を向上させることに役立ちます。

また一定期間内臓を休ませることで内臓の働きや細胞内の物質代謝(とくにミトコンドリアのATP合成)には効果を発揮します。

なのでファスティングと整体や有酸素運動を組み合わすのはカロリー消費面でもとてもおすすめだと考えます🙂