ファスティングの回復食について質問されることがあります。
当院でファスティングを体験された方に書いていただいたアンケートにも、「準備食より回復食のほうが難しかった」と感想を書かれた方が数名おられました。
じつはファスティングをおこなう上で回復期の食事がとても重要なのです。
ファスティング後の回復期の食事がリバウンドをまねく
とくに3日間以上のファスティングをおこなった方は、正しいファスティング手順を行わないとリバウンドをまねく危険性があります。
当院ではファスティング全期間を通じてサポートをしますので、今までリバウンドされた方はいません。
ただしサポート期間が終わり、せっかく身につけた正しい生活習慣や食生活もついおろそかになることがあります。
回復期の食事がリバウンドに何故つながるのか、よくある原因を説明します。
① ファスティングの準備期・回復期が短いから
ファスティングは、準備期・ファスティング期・回復期があります。
準備期とはファスティング前に身体を省エネルギーモードに慣らすための期間です。
回復期とはファスティング後にお粥や内臓に負担のかけないものから食べて、少しずつ通常の食事に慣らしていく期間です。
この準備期と回復期は、ファスティング期間の日数により無理のない期間を定めています。
もし十分な準備期間も取らないで、ファスティングが終わったらすぐに元の食事に戻すと、インスリンが大量に分泌されます。
インスリンは糖質を脂質に変えて体内に蓄える働きがあるため、分泌量が増えるとリバウンドにつながります。
準備期・回復期までを含めてファスティングですので専門家のアドバイスにしたがってください。
② 最低限度の栄養素を取らないから
ファスティング期間は、内臓に負担をかける食事を摂りません。ですが最低限度の栄養素を確保しないと、身体は脂肪だけで無く筋肉も分解して栄養を確保しょうとします。
筋肉量が低下すると基礎代謝が落ちて、身体は自身の生命維持を優先するため痩せにくい身体になります。
正しくダイエットするためには、最低限の栄養素を補給することが重要です。
誤ったファスティングをくり返すとますます体脂肪も落ちにくいリバウンドしやすい体になっていきます。
同様に、何も食べない絶食で極端に痩せると同様なことが起こりやすくなります。
脳は急激な体重減少を生命の危機的状況と判断するので、食べたもの全てを身体に残そうと働くからです。
ファスティングでリバウンドしないために
大事なのは今のあなたの状態をきちんと把握することです。
生活習慣や食生活などをチェックして無理のないファスティング期間を決めましょう。
ファスティング期間は、1日だけや週末だけ行うものから3日以上7日間のロングファスティングまであります。
また身体の状態や既往歴などによってはファスティングを勧めないこともあります。
自分で決められない場合は、ファスティングの専門家に相談してみてください。
あなたに合ったプランをご提案してくれますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。